5時間の旅

昨晩、大阪から甲府に帰ってきました。

久しぶりに関西で、福祉現場の方々と話し込んで来ました。
大学で学生さんと真剣勝負する日々も勿論大切なのですが、福祉に関わる
人間として、現場から離れてしまうことは、ともすれば机上の空論になりかね
ません。院生の間も大学に自分の机すらなかったので、自ずと現場に居場所
を求めていた僕。一ヶ月間大学の業務に慣れることに必死だったので、久し
ぶりの現場は新鮮でした。

ところで、山梨が新参者の僕にとって、現場といえばまだ関西が多いのです。
自ずと関西に出かける機会も出てくるのですが、関西は遠い! 昨日午後7
過ぎまで西宮で話し込んでいて、その日中に帰宅しようと思えば、午後740
が最終電車! 新幹線で新横浜八王子経由で最終の「かいじ」に飛び乗って、
甲府に着くのが午前040分。5時間の旅路でございました。

で、缶ビール買い込んで一人宴会をしていてもよかったのですが、何せ新幹線も
横浜線も、乗り過ごしたり寝込んだりすると、その日中に絶対帰れない、という
緊迫した状況。ビール一本で我慢して、その変わり、好きな作家の本を読みふ
けっておりました。

で、初めて気付いたのが「夜の5時間旅は読書に最適である!」ということ。
僕は実は列車の旅が好きで、ついつい車窓に見入ってしまいます。土曜日の
行きは朝だったので、山桜が新緑に変わる模様や田植えの様子など、ずっと
ぼんやり見入っているうちに、読まねばならぬ資料にまったく手を付けぬまま、
気付いたら新大阪でした。一方帰りは外は真っ暗! 外を見ていても何も
見えないので、勢い本に目がいきます。その本が超当たり!だったことも
あるけれど、結構集中してゆっくり読めました。この1ヶ月大学業務に慣れる
事で精一杯だったので、久しぶりに「読んだ!」という気分。またその成果は
このブログで「読書日記」として紹介出来れば、と思っております。

というわけで、ブログ初書き込みのタケバタでした。

投稿者: 竹端 寛

竹端寛(たけばたひろし) 兵庫県立大学環境人間学部准教授。現場(福祉、地域、学生)とのダイアローグの中からオモロイ何かを模索しようとする、産婆術的触媒と社会学者の兼業。 大阪大学人間科学部、同大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。山梨学院大学法学部政治行政学科教授を経て、2018年4月から現職。専門は福祉社会学、社会福祉学。日々のつぶやきは、ツイッターtakebataにて。 コメントもリプライもありませんので、何かあればbataあっとまーくshse.u-hyogo.ac.jpへ。