評価の目的とは?

今日からテスト週間。学生さんのテスト監督のお仕事である。

自分もそういえば、テストの時きりきりまいだったよなぁ、と思いながら、試験監督にあたる。試験を前にして、必死に格闘する人、余裕な人、全く絶望的な人など、監督をしながら多くのタイプをみるにつけ、自分の今やっている課題に思いをはせる。今、ある組織のempowerment(やる気や自信、力をつけてもらうこと)を目的としたevaluation(評価)の方法はないか、を模索中だ。評価、といっても、ネガティブな、あら探しのような評価ではなく、その評価がきっかけとなって、その組織のモチベーションや仕事の中身が高まっていく、そういったempowermentが導かれるような評価方法はないだろうか、それを模索している。

学生さんの試験だって、同じ事がいえるかもしれない。どうしたらテストやレポートを通じて、学生さんがempowermentされ、力がついた上で、その努力を評価し、さらに高めていけるようにもっていけるか? 高校までのように○×問題で評価出来ないが故の、面白さと困難性がつきまとう。でも、彼ら彼女らのempowermentを目的としない評価は、devaluation(価値の引き下げ)につながり、無気力と大学への不信感を募らせる結果を導く以外にはない。ならば、「この大学に来てよかった」と思ってもらうための、彼ら彼女らの自信と勇気につながる評価、それが大切なんだと思う。その尺度として、評価基準として、方法論として、どのようなempowerment evaluationの方法を編み出せばいいのか。これがここしばらくのタケバタの研究と実践の両方の面での課題だと感じている。

明日以後も、テスト監督が続く。いろいろ考えながら、知恵を絞りながら、の監督作業をしてみようと思う。

投稿者: 竹端 寛

竹端寛(たけばたひろし) 兵庫県立大学環境人間学部准教授。現場(福祉、地域、学生)とのダイアローグの中からオモロイ何かを模索しようとする、産婆術的触媒と社会学者の兼業。 大阪大学人間科学部、同大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。山梨学院大学法学部政治行政学科教授を経て、2018年4月から現職。専門は福祉社会学、社会福祉学。日々のつぶやきは、ツイッターtakebataにて。 コメントもリプライもありませんので、何かあればbataあっとまーくshse.u-hyogo.ac.jpへ。