採点とテニスと減量

ようやくテストの採点が終わる。

今日、出席点とレポートの点数をつきあわせていた。教員になってつくづく思うのだが、レポートの判定って、実は出席と結構相関が高い。学生時代は「あんなレポート課題で、本当に判断出来るの? 教員が適当につけているんとちゃうん?」と思っていた。だが、自分が採点する側になって、レポートをざっと採点し、点数の高いA以上のものから、不可(D)のものまでずらっと並べて、それを出席点とつきあわせると、特にCや不可のDと出席回数とは、見事に一致する場合が多い。つまり、「出席していなければ、ちゃんと書けない」という、ごく当たり前の事なのだ。もちろん例外的に、少し休む回数が多い人でも、ちゃんとこちらが伝えたかった勘所をつかまえ、その上で自分の意見をバシッとまとめてくる人もいる。でも、これはごく例外的。多くの場合、「このレポートではいかんやろう」と判断した人の出席回数は、他の人に比べて著しく悪かったりするのだ。だから、大学教員の単位認定にも、一定の合理性があるのですよ と、ひとり言ってみたくもなるのであった。

午後3時頃、ようやく採点を終えて、あたふたと研究室の片づけと帰る準備。明日から長野と大阪のダブル出張が続くので、いろいろ資料を持って帰る。来月頭のアメリカ出張の予習の資料(もちろん英語)もたんまりある。「これを全部読むのかよぉ・・・」と思うと、ちょっと暗澹たる気分なのだが、ブーたれていても仕方ない。とにかく、大阪行き片道5時間は、今回は睡眠も飲みもなしで、ひたすら資料漬け、のはずである。サボらないか、自分が一番心配なのだけれど・・・。

で、夕方5時半から、近所の公営テニスコートで奥さまとテニス。彼女は先月から、会社の仲間に誘われて始めたのだが、僕も久しぶりに先週からラケットを握る。実に5年以上ぶり、くらいだ。僕の実家のマンションは川沿いにあり、その河川敷の公園に無料のテニスコートがある。我が家は僕以外みなテニス家族なので、僕も家族に教えてもらって、河原でその昔、たまにテニスをしていた。サッカーも野球もするのは大嫌いなオタク系少年!?だったタケバタくんも、テニスと水泳だけは、なぜか好きだった。多分、自分のペースで出来るのが、向いているんだろう。その後、大人になってランニングも好きになり、今ではジムにも通っている。要するに、集団行動で人に気を遣いながら、下手くそな自分を恥じながら、人前で足手まといになるのが嫌なのだ。その点、自分の世界に入れるスポーツは、へたっぴでもマイペースで出来るからいい。こういうマイペースは、小さな子供の頃にしっかり根付いていたのだった。

テニスを久々に再開して、最初のうち、ラケットにボールが当たること、早く打てること、いかに枠内に返すか・・・など自分のことしか考えていないテニスだった。今までならそれでよかったのだが、わがパートナーは当然のごとく「ちゃんとストロークできるように、わたしのいるところに返してよ!」と宣う。で。そこではっと気づいた。「そうだ、自分勝手じゃだめだ。相手がいるんだから!」 こんなことに今頃気づくようでは、本当に情けない。でも、そうやって気づいたら、何だか無駄に力んでいたのも消えて、うまく当たるようになってきた。で、不思議とストロークもうまく続くし、これまでサーブなんて全然出来なかったのに、なぜか今日はゆっくりだけれど入るようになった。自分のスタンスが変わると、運動の姿勢にもこうも変化が出るのだ、というのは、これはこれで大きな発見だった。

で、今、風呂に入る前にこの文章を書いているのだが、今日の最大の楽しみはこれから。何、ビールかって? それもあるけど、その前の「体重計!」。じ、じつは、夏バテで食事が細ったこともあり、昨日計ったら3キロほどやせていたのだ! 夏バテも少しはいいことしてくれるじゃん。まあ、まだ肝臓は万全ではないので、アルコールも控えめにして、運動もして、よく噛んで食事の量もちょっとセーブして(というか今まで食べすぎでした・・・)、これは一挙に夏、やせてしまうといいじゃん、なんて都合の良いことも考えております。

さて、何キロかしら・・・!?

 

投稿者: 竹端 寛

竹端寛(たけばたひろし) 兵庫県立大学環境人間学部准教授。現場(福祉、地域、学生)とのダイアローグの中からオモロイ何かを模索しようとする、産婆術的触媒と社会学者の兼業。 大阪大学人間科学部、同大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。山梨学院大学法学部政治行政学科教授を経て、2018年4月から現職。専門は福祉社会学、社会福祉学。日々のつぶやきは、ツイッターtakebataにて。 コメントもリプライもありませんので、何かあればbataあっとまーくshse.u-hyogo.ac.jpへ。