帰ってきたら

我が家が全く別物のようになっていた。

午後9時。久方ぶりのジムで一汗流し、、その後鍋の食材を買い、ギリギリ行きつけのガソリン屋が開いている時間に滑り込んで給油した後、お腹ぺこぺこ、身体クタクタ、で我がマンションへ車を近づけていた。で、マンションのエントランスをくぐって、目が点・・・・。全くの異世界がそこには展開されていた。

そう、クリスマスイルミネーション。

今朝出るときには全くその面影もなかったのに、夜九時には一変、一階付近は電飾で光り輝いている。しかも、大家さんの事務所からは電飾サンタがこんにちわしているし、ツリーも爛々の光。さらには入り口付近では電飾シカさんがお出迎えして、事務所の入り口にもサンタさんとリースが飾られている。何という手の込みよう。しかも、それを一日でやってしまったのだから、びっくり。一瞬どこの国の誰のお宅に来たのだろう、とびっくらこいてしまった。

確かにスウェーデンにいるときも、西宮時代も、電飾したおうちはこの時期にみたことはあった。特にスウェーデンの西部、イエテボリに冬住んでいた折りは、このころからクリスマスの飾り付けで街中浮き足立っていた。都市部はアパートが多いのだが、派手にブルーの電飾で飾るところもあるし、普通のおうちでもリースやツリーの飾り付けは当たり前。ここらあたりまでは日本と同じなのだが、最大の違いはツリー。なんせ、近所のショッピングモールの駐車場などでは、この時期、ツリーが売り出される。しかも、半端じゃない、原木をそのままカットして売っているのだ。平均で1メーターくらいのがどんどこ売れていくのだから、本気度が違う。そんなに高そうではなかったのだが、坂の上に住んでいた僕たちは、あんなに重そうなもみの木を担いで坂道を上ると思うだけで気が遠くなりそうなので、遠慮しておいた。スウェーデンの人々は、正月の1週間が過ぎるまで、クリスマスの装飾をしておいてもいいらしく、年明けまで電飾も飾り付けも残っていたのを思い出す。でも、我が大屋さんは、きっとこの調子でいくと、25日を過ぎたらさっと飾り付けを片づけ、次は立派な門松を出してくださるんだろうなぁ。我が家といえども、決して目が離せない、と思う今日この頃だ。

クリスマスつながりで、友人のケーキ屋さんのことを思い出す。大学卒業後、一般企業に入職していたはずなのに、いつの間にかフランスで修行を積んでパテシエになっていた彼女。人はいろんな人生があるんだなぁ、と思わされていた。しかも、彼女の作るケーキの美味しいこと。甲府に来てからは頼んでいなかったので、早速「御無沙汰+クリスマスケーキ注文メール」を発注する。週末は高槻までクリスマス用のシャンパンを仕入れに行くし、はや年末に向けた準備は着々と進んでいる。こういう着々さが、論文やら〆切を抱えた仕事やらで応用できればいいのだけれど・・・そうは言っても、好きなことしか早くこなせないタケバタ。まだまだ修行は足りませんなぁ。

そういえば、現時点では来年の手帳をどうしようか迷っている。今までは意外と流行に流されて!?「超整理手帳」なるものを使っていた。ただ、ちゃんと計画的に考えるには、もう少し書き込める情報量が多い手帳がいいかなぁ、と想いながら、思案中のただいま。土曜日に大阪の本屋に出かけるので、少しそこで物色して考えよう、と思う。手帳に書くほどの予定があるのかって? こんな僕でも一応ちょびっとはあるのですよ。それよりも、もう少し時間を自分本位で産みだし、ちゃんとアウトプットに向けた時間確保せねば、といつもうわごとのようにタケバタは今日も繰り返していた・・・。

投稿者: 竹端 寛

竹端寛(たけばたひろし) 兵庫県立大学環境人間学部准教授。現場(福祉、地域、学生)とのダイアローグの中からオモロイ何かを模索しようとする、産婆術的触媒と社会学者の兼業。 大阪大学人間科学部、同大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。山梨学院大学法学部政治行政学科教授を経て、2018年4月から現職。専門は福祉社会学、社会福祉学。日々のつぶやきは、ツイッターtakebataにて。 コメントもリプライもありませんので、何かあればbataあっとまーくshse.u-hyogo.ac.jpへ。