花も団子も

 

花香る五月、である。

ハナミズキの散る甲府。大学では今、藤の花が満開である。構内を歩いていると、赤と白のツツジの花が、その甘い香りをあちこちにまき散らしている。昨日は諏訪で、300円のバラの花束を買った。愛宕トンネルを抜けた山の手通り沿いでは、今年も色とりどりのバラが咲き始めている。まさに、花盛りの初夏の日より、である。

昨日までの3日間、調査に出かけていた。このGWは、前半2日は出歩いて、中日2日は研究室でお仕事、その後2日はゆっくりやすんで、最後3日は調査、という日々だった。感触的には、遊び半分、仕事半分、って感じである。まあ、仕事ははかどったので、よしとしたいGWだった。今日は研究室の窓も扉も開けっ放しにしておいても、Tシャツで十分な暑さである。我が家にはまだ灯油が残っていて、石油ファンヒーターも鎮座ましましているのだが、気づけば甲府は春から夏に一直線に進みつつある。

夏、といえば、二年前からファンになっている小豆島手延素麺協同組合から、DMが今日、届いていた。香川出身の知り合いが、スウェーデン在住時に持って来てくださった「島の光」。めちゃくちゃうまくて、日本に帰って取り寄せてみたら、これがおいしいこと、おいしいこと。素麺なんてどこも同じだ、と思っていたが、100円ショップで買う素麺とも、「○○の糸」とも違い、しっかりしたコシと、のど越しのよさ。思わずうなってしまう味だ。3kgで2600円なので、早速注文する。去年はこの箱を二つ買った。今年もたぶん一箱では足りないだろう。でも、新鮮さを保持するためにも、とりあえず3kgを購入しよう。ネットで購入できるので、興味のある方は、是非どうぞ。

食、と言えば、調査の間もおいしい食材にありつけた。伊那谷でおいしいイタリアンにありつけたその夜、亀の夢を見る。なんだか亀は、夢判断系のHPによれば、幸運(特に金銭運)の象徴だそうな。なんとも、あやかりたい、あやかりたい。そして、その翌日、調査現場に出かけたら、その横にあったのが、「亀饅頭」。なんというシンクロニシティ。さっそくお店に入り、試食すると、これがまた、塩味がほどよく、おいしいことったら。なので、亀饅頭を15個、衝動買いしてしまう。まあ、今日すでに3つなくなったので、これはゼミの日まで残っているかどうか、アヤシイのだが・・・。

旬のもの、といえば、昨日は諏訪で、うまい魚をゲット。いぜんご紹介した角上の諏訪店で、おいしいイカの刺身に、カツオ、甘エビもゲットする。どれも、めちゃんこうまい。残ったら漬けにでもしよう、と思っていたのだが、さにあらず。昨晩中に、近所の酒屋で買った諏訪の地酒と共に、ぺろりと完食してしまった。いやはや、これだから初夏はすばらしい。花も、団子も、そして魚も、最高においしい日々だ。今日はジムに出かけたが、そんな微妙な運動では無理なほど、しっかり連休は食べまくった。今日は連休明けで事務仕事満載だったが、花も団子も堪能した翌日は、快調にこなせる。やはり、連休はバランスを保つためにも、大切なんだな、と職場復帰して、しみじみ感じた連休明けの月曜日だった。

投稿者: 竹端 寛

竹端寛(たけばたひろし) 兵庫県立大学環境人間学部准教授。現場(福祉、地域、学生)とのダイアローグの中からオモロイ何かを模索しようとする、産婆術的触媒と社会学者の兼業。 大阪大学人間科学部、同大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。山梨学院大学法学部政治行政学科教授を経て、2018年4月から現職。専門は福祉社会学、社会福祉学。日々のつぶやきは、ツイッターtakebataにて。 コメントもリプライもありませんので、何かあればbataあっとまーくshse.u-hyogo.ac.jpへ。