目が飛び出るほどの

 

一週間のご無沙汰です。
この一週間、目が飛び出んばかりの忙しさに翻弄されていた。

水曜日、エプソンマシンが届く。そう、実家が光フレッツの工事を気に、昔寄贈したウインドウズ98マシンから卒業することとなり、我が家でこれまで働いてくれていたダイナブック君を実家に寄進することになったのだ。で、急ぎニューマシンを購入する。もちろん、金銭的余裕があろうはずもなく、ボーナス一括払い、ってやつである。いやはや、フリーターをしていた頃に比べると、この部分がありがたい。でも、結構データの移行って大変で、結局この1週間、いろんなデータの移し替えで翻弄させられる。これが忙しさのその1。

で、忙しさのその2。先週の火曜日に突如として現れた課題。この1週間で(=つまり明日までに)とある報告書の「中間報告」を出さなければまずくなった、とのこと。青天の霹靂。ひっくり返りそうになりながら、でも、研究班メンバーの中で、この1週間で時間がとれるのは、どう考えても僕だけだ、ということが判明。なので、先週末の連休以来、ずっと調査結果の分析と考察を作る作業に追われていた。一応の締め切りが今日の夕方で、脱稿が午後9時。でも、あさってのプレゼンまでに、Mさん、Hさんにご苦労をおかけすることになる。すんません。でも、15人分のインタビュー分析だけでも、これほど苦労したんです。ほんと、ここ数日は熟眠感もなく、とにかく馬車馬のようにデータの集計に明け暮れていた。ま、なんとか仕上がったので、今は赤ワインを飲んで、ほろよい、である。

忙しさその3。教育と研究。そう、明日は6時起きで河口湖まで出かける。わが二年生のゼミ生が、この一年間、「知的障害者を犯罪から守る」というテーマで一生懸命取材を続けて来たのだが、その成果の発表会を、今日は僕の授業で行い、明日は健康科学大学の授業で行うことになったのだ。いやはや、福祉学部でもない法学部の、しかもまだ2年生の学生たちなのに、ほんとうによく頑張っている。彼ら彼女らのがんばりをたたえながら、それを何とか形にして、成長の証に出来るよう、教員として、側面努力をしているつもりだ。そういう教育的なことと、研究といえば、来週の火曜日は、研究会で博論以来取り組んでいるテーマの発表でもある。週末、突発的仕事で研究が出来ず、しかも土曜はまた急遽大阪出張が入ったので、考察もままならないテーマをどうするか。ここも課題で、忙しい。

そういえば、アジアのとある国から帰国している人が、こんなことを書いていたっけ。

「前回の帰国のときから感じていたことですが、国で素朴な生活を送っていると、東京や大阪の慌しい都会生活の何気ないこと、たとえば電車に乗って表情のない人たちを見ているだけで、精神的に非常に疲れを感じています。」

そう、日本の特に都会は、ものすごくワーカホリックな雰囲気が町中にあふれているよね。僕も、スウェーデンから帰国した当初、そう思っていました。でも恐ろしいのが、それになれると「精神的に非常に疲れ」るはずなのに、それを忘れた振りが出来ること。とはいえ、絶対どこかに蓄積されていのです。今週末までハードな日々が続くけど、こういう蓄積から自由になるために、何とか自分のコントロール能力を死守しなければ、とワインの酔いで濁った頭でも、自覚はしていた。

投稿者: 竹端 寛

竹端寛(たけばたひろし) 兵庫県立大学環境人間学部准教授。現場(福祉、地域、学生)とのダイアローグの中からオモロイ何かを模索しようとする、産婆術的触媒と社会学者の兼業。 大阪大学人間科学部、同大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。山梨学院大学法学部政治行政学科教授を経て、2018年4月から現職。専門は福祉社会学、社会福祉学。日々のつぶやきは、ツイッターtakebataにて。 コメントもリプライもありませんので、何かあればbataあっとまーくshse.u-hyogo.ac.jpへ。