土壇場の悪知恵

 

外ではカエルの大合唱が。我が家は別に田んぼのそばではないのだが、付近はとても静かなので、近所のカエル君達の声も夜になると大音量で聞こえてくる。

それはさておき、昨日手帳を整理していて、トンデモないことを発見。これから7月末にかけて、よく考えたらやたらめったら〆切のある予定が多いのだ。講演レジュメが6つ(山梨で出会った方から次々と芋づる式に頼まれて・・・)、学会発表が1つ(これは来週水曜が〆切・・・)、雑誌の原稿が2つ(だけど1本は8月に延ばしたい・・・)、査読に出そうとおもう原稿はまだ書き上がらないし、来月の頭にはとある所で結構たいへんな講師を引き受けてしまって、その下準備にも相当かかりそうである。ま、まずい・・・。

と、こういうことを、アウトルックに日程を打ち込んでいるいうちに、ようやく気づくのだから、まあおめでたいというか、自己管理が出来てないというか。とにかく締め切り日と内容の一覧表を作って睨めっこ。こういう風に一覧にすると、ギリギリになって、というのも相まって、アイデアが浮かんでくるものである。昨日は仕事の後、奥さまと「ほったらかし温泉」に出かけることになったのだが、行きの車中でも、お風呂で長湯している時も、「あの原稿はこれでごまかそう」「このレジュメはこれとあれの使い回しで」「このネタと以前のこれは編集してあっちに」という悪知恵が次から次へと浮かんでくる。昔からこういう「土壇場の悪知恵」はどんどん沸いてくるタイプなので、今回もありがたくその知恵に預かるところである。もちろん、一つ一つの原稿なりレジュメは、悪知恵に基づきながらも、真剣に真面目に取り組んでおりますので、ご安心くださいませ。

今日は400字9枚で「自立支援法成立に到る歴史的経過と背景、展望」を書くように、と言われたお題に取り組む。30日が〆切なのだが、たったかやっていかないと、他のに手が回らない。いつも講演でしゃべっている30~40枚のパワーポイントの中から、「この6年間の変遷図」と「政府の目指す持続可能な社会保障の方向性」という二つの図を説明していたら、それだけでA4で4枚ほどに。40字×40行だから、400字16枚である。あれまあ、指定の倍くらい書いているよ。この2枚でそれだけなんだから、普段90分の講演で30枚のレジュメを使っていたら、そりゃあ終わらないし、要約筆記や手話通訳の方に怒られるよね。だって、よっぽど早口でなければ進まないもん・・・。すんません。

さて、2倍近く書いてしまって、今日はエネルギー切れ。これをどう短くしようか、少なくとも現時点では思いも寄らないので、月曜日、こっそりそのまま添付ファイルで送ってみよう、と一覧表に早速「終了」の印を付けてみた(どうか突き返されませんように)。そう、サクサク進めないと、溜まっているものが吐き出されないのだ。明日以後も、こうして一覧表との睨めっこの日々を粛々と進めていこう。あああ・・・・

投稿者: 竹端 寛

竹端寛(たけばたひろし) 兵庫県立大学環境人間学部准教授。現場(福祉、地域、学生)とのダイアローグの中からオモロイ何かを模索しようとする、産婆術的触媒と社会学者の兼業。 大阪大学人間科学部、同大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。山梨学院大学法学部政治行政学科教授を経て、2018年4月から現職。専門は福祉社会学、社会福祉学。日々のつぶやきは、ツイッターtakebataにて。 コメントもリプライもありませんので、何かあればbataあっとまーくshse.u-hyogo.ac.jpへ。