今日は死ぬほどクルクル働いていた。
成績評価ともう一つ別のレポート30人分の採点・講評が今週末締め切り。しかも、明後日から出張ということは、必然的に今日明日にしないとまずい。そんな事実に今朝気づいたもんだから、さあ大変。今日は何とかレポートの採点・講評を終わらせる。とはいえ、その間にも二年ゼミの報告書や会計に関する打ち合わせの学生も来るし、この二年ゼミをうちの大学が所有するコミュニティーFMで紹介してくださる30分番組の収録もあったり、卒論学生3人が代わる代わる来たり、と対応も結構忙しい。そして、レポートの採点だけなら楽なのだが、講評を相手に返す場合、どうエンカレッジドな文言を講評の中に入れていこうか、ということは結構頭を使う。
5時前に切り上げてテニスに行くつもりが、6時半頃までずれ込んで、ようやく終わる。その後、急いでテニスコートに向かう。そう、教職員テニスクラブに出かけたのだ。今日は何故か職員の方々がおらず、教員+αだけの少数精鋭。それでものっけから、こってりH先生にしごかれて、汗だくだく。ついでに、後半は球出しのコーチもどきの役割も引き受ける。1時間ちょっとしか時間がなかったが、それでも有意義でみっちりと動いた。おかげで今日お風呂後の定例体重計測は、再び79.6キロ。良い兆しが続く。
もともとお風呂読書をよくするタイプなのだが、今日のお風呂読書の友は、「レバレッジ・リーディング」(本田直之著、東洋経済新報社)。日本語に訳せば「てこ読書」。1冊の本には、多くの叡智が詰まっている。だから、てこの原理のように、一冊の読書から100倍以上の価値を見出せばよいし、仕事読みの本は思い切ってエッセンスのみを抽出してたくさん読めばいい、というビジネスコンサルタントによる分かりやすい主張の本。この著者、本をビジネスを生み出す道具、と割り切って、斜め読みの乱読を年間400冊以上するそうな。その方法論が面白い、と、昼食時にに眺めていたあるブログで読んで、テニスの後に夕食を買いに出かけたついでに購入。著者の主張を参考にして、この本自体を「てこ読書」。この本の主張に沿って、サクサク斜め読み、30分で読了。まあ半分くらいは知っていたり、自分もそうだよなぁ、と思っていることだったので読み流したが、でも半分は大変使える内容であった。
一番参考になったのが、「レバレッジメモ」。簡単に言えば、線を引いた箇所をちゃんとメモ書きして、それを分野ごとにストックして、ちゃんと読み直せば、それはパーソナルキャピタルになるよ、という部分。「え、そんなこともしてなかったの?」と碩学のM先生あたりに笑われそうな話だが、はい、すいません。読みっぱなしでメモを整理して使う、なんて、面倒くさくてつい、してなかったのです。このブログで一部メモ代わりにしているが、紹介しているのは、やはりごく一部にすぎない。線を引いたり気に入った箇所はもっとあるが、振り返らないので、つい忘れてしまう。それを、この著者は週に一度、ちゃんとメモ書きして整理しているのだ。ううん、アホな研究者(自分のこと)より、よほどストイックで研究者っぽい。
こういう部分のマメさ、あるいはストイックな習慣化が、後で大きなストックになっていく、と実感。だって、こないだ仕事で読み直していた本の中に、「こんな大切なことが書いてある」と思ったら、そこにバッチリ線を引いた後が。どう見ても僕の字の、僕の線で、僕のメモなのだが、すっかり覚えてない。そう、レバレッジメモを整理・ストックして、それを見直していたら、もう少し賢くなっていたのかもしれないよな。何だかせっかくの吸収機会なのに、超粗めのザルで大半落とすような読書になっていた、と風呂の中で大いに反省。若くもないし、頭も良くないんだから、こういうマメな努力をしないと、ブレイクスルー出来ないよな、と心を入れ替える。
そう、これが出来ただけでも、筆者の主張する一冊1500円の本が15万円分(100倍)の価値になるのだ。・・・そうまとめると、まるで下手な広告のような文章になってしまった。でも、以前から考えていたことを後押し・補強してくれるような著者の主張なので、改めて読み方の整理につながって、そういう意味では価値があった、とと心より思う。こりゃあ早速、週末からメモ魔になりそうだ。でも、その前にちゃんと明日、成績をつけなければ。てこを動かす前に、まずは目の前の仕事の整理・整頓、そしててこ入れ。そっちの方が先だよね。やっぱり。