一進一退

うまくいったかな、と思ったら、また失敗したり、と一進一退、です。
授業って本当に難しいですね。

授業の性質上、彼ら彼女らが何を私に期待しているか、という元々の期待値
が違います。シラバスを見て「面白そう」と主体的に授業を取って下さる方が
いる一方で、「単に単位取得のため」「行きたくないけど必修だから」という方
もいます。もちろんどういう動機の方であれ、授業に関わる中で、こっちにも
少しは向いてもらいたい、というのが本心なのですが、特にネガティブな動機
であったり、授業に参加することに意味を見いだしにくい方へのアプローチは
難しいなぁ、と思っています。

僕自身、出会う学生さんとの一期一会はすごく大切だ、と思っています。
それが、自発性に基づくものであれ、嫌々僕の前に現れて下さったものであれ。
そして、とにかく出会った僕が、どれほど皆さんとの対話を通じ、少しは皆さんの
何かを刺激し、はぐくむ役割を担えるかどうか・・・。これはすごく難しいけれど、
僕にとって重要で大切な挑戦です。

うまくいかないこともあるけれど、それは次のチャレンジのためのいい教訓のはず。
沈み込んでしまわず、冷静に分析して、次回の学生さんの笑顔につなげたい、
そう思う梅雨の今日この頃です。

 

投稿者 bata : 10:54 | コメント (0)

投稿者: 竹端 寛

竹端寛(たけばたひろし) 兵庫県立大学環境人間学部准教授。現場(福祉、地域、学生)とのダイアローグの中からオモロイ何かを模索しようとする、産婆術的触媒と社会学者の兼業。 大阪大学人間科学部、同大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。山梨学院大学法学部政治行政学科教授を経て、2018年4月から現職。専門は福祉社会学、社会福祉学。日々のつぶやきは、ツイッターtakebataにて。 コメントもリプライもありませんので、何かあればbataあっとまーくshse.u-hyogo.ac.jpへ。