いよいよ始まった

はじまりました。いよいよ。何がって? 甲府の夏ですよ。

甲府ビギナーとしては、今日くらいの日差しでも、げっそりする。でも、多分甲府歴の長い皆様にとっては、なんてことない一日なんでしょうねぇ。おかげさまで研究室にはクーラーはついているけれど、ずっとクーラーかけっぱなしでパソコンの前に一日座ってあれやこれややっているうちに、体は疲れていないはずなのに、頭だけが煮え立ってくる。

というわけで、ここしばらくブログでも真面目な議論をしていましたが、今日はギブアップ。ホントは権利擁護と支援者の問題を突っ込んで書こう、と思っていたのですが、今日は中休みです。「続きをこうご期待」、なんて調子よく電話で言ってしまったEさん、すんません。

で、早めに引き上げ、「さかなやありやけ」でお刺身を購入して我が家へ帰還。この「さかなやありやけ」は、甲府で僕が発見している限り、唯一の安くて活きのいい魚がいる魚屋さん(他に良い店をご存じな方がおられたら、是非教えてくださいませ)。しかも大学の近所なので、たまによって帰ります。活きのいいのは魚だけでなく、店員さんも活きがいい。学院の生徒さんもバイトしてるみたいだけれど、みんなすごく凛々しくてかっこいい。妻曰く「イケメン揃い」の魚屋です。

甲府に3月引っ越してきて、ショックだったのが、普通のスーパーで売っている魚がホントに美味しくない、ということ。まあ、以前は明石直送の魚を食べていたから比べるだけ野暮なのだけれど、西宮に比べたらくたびれたような魚しかなく、魚大好きタケバタとしてはとほほ、なのです。美味しい魚を多くの種類から選ぼうと思えば、南は1時間半から2時間かけて静岡の清水港に行くか、北なら高速で1時間で長野県の諏訪IC近くの魚屋「角上」に買い付けに行かねばならない。ちなみにこの角上、今ネットで調べてみたら(http://www.rakuten.co.jp/kakujoe/info.html)、新潟は泊漁港の魚屋さんで、美味しい魚を諏訪まで運んでくれている。どうせなら後1時間足を伸ばして甲府までやってきてほしいのに、店舗一覧を見たら、東京や埼玉はあるのに山梨にはない! なんで山梨を飛び越えるのよ!! 少し寂しく思いながら、でも「さかなやありあけ」で買ったお刺身は、今から楽しみであります。

で、今、我が家でパソコンをたたいていると、耳を澄ますまでもなく、鳥や虫など、いろんな鳴き声が豊かに聞こえてくる。魚と蒸し暑さはかなわんけれど、こういう自然が近い、ってのはやっぱ山梨のいいところですね。普通にウグイスやヒグラシの鳴き声が聞けたりもするから、よい塩梅。ヒグラシを聞くのは、すっごく久しぶりかもしれない。母の実家、島根の山間の村に夏はよく遊びに行ったけれど、その記憶をヒグラシはたぐり寄せてくれる。おばあちゃんは元気かな。常勤になった報告をしにいかなくちゃ。

と、日記状態のウダ話を書いているうちにちょっと元気が出てきたので、もう少し。

大学教官で、僕がブログを書いているのをほぼ唯一知っておられる先生と、お話する機会があった。議論の中身は、ネット上にブログを書くこと、について。「抵抗感はないのですか?」と聞かれ、「僕は破廉恥だからかもしれません」と答える。でも破廉恥、というより、自己顕示欲の強さ、いや、単純に書きたい、という衝動だろうか。「じゃあ、誰も見ない日記でいいではないか?」と問われるかもしれないけれど、先生に答えていたのは、「一斉送信でメールを送るようなものです」。とはいえ、読み手は誰だかわからないし、時には悪用されるかもしれないし、責任が取りきれないかも・・・。確かにそう考えれば、ネットには書けなくなる。なので、基本的に責任感の強い方は、ブログにあまり参入されないのかも。ということは、僕は無責任体質なのか・・・。いや、何だか違う。こうやって、他者にも開かれている・見られることを意識する形で、自分の考えていることを少しずつ書き連ねていくことが、何となく気持ちいいから書いているのだと思う。そう、快楽がなければ、ブログなんてしないんだろうと思う。

来週で授業は終わり、夏はスルメを書かない。なので、いよいよブログのフル回転。よく考えたら、スルメだって何で書くのか、と聞かれても、うまく答えられない。リアクションペーパーではあるけれど、それを超えて伝えたい何かを書き連ねることも多いから。そう、結局、言いたがり、書きたがり、しゃべりたがりだから、おしゃべりをブログにしてみた、っていうのが、今のところ一番しっくりくる。そうお伝えすることが出来なかったので、今度M先生にあったらそうお伝えしよう。あっ、その前に読んでくださっているか・・・。

投稿者: 竹端 寛

竹端寛(たけばたひろし) 兵庫県立大学環境人間学部准教授。現場(福祉、地域、学生)とのダイアローグの中からオモロイ何かを模索しようとする、産婆術的触媒と社会学者の兼業。 大阪大学人間科学部、同大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。山梨学院大学法学部政治行政学科教授を経て、2018年4月から現職。専門は福祉社会学、社会福祉学。日々のつぶやきは、ツイッターtakebataにて。 コメントもリプライもありませんので、何かあればbataあっとまーくshse.u-hyogo.ac.jpへ。