もう寝る時間なので、備忘録的に。
仕事帰りの車の中で、BBCのNewspodを聞いていたら、こんな記事に出会った。
Dementia drug use ‘killing many’
本当に「ぎょうさん殺している」。
記事によると、大臣の諮問機関が行った専門家による監査では、認知症患者のうちの18万人に薬が処方され、うち15万人(8割)は不必要な投薬、そして1800人が死に結びつく投薬だった、という。
ちなみに、新聞でもこんな記事が。
‘Chemical cosh’ drugs blamed for deaths of 1,800 care home residents
それから、政府(イギリス保健省)による公式見解。
Government takes action on antipsychotic drugs and dementia
我が師匠、大熊一夫氏は我が国でこの問題を随分以前より取り上げてこられた。曰く、「縛る、閉じこめる、薬漬けにする」と。この「薬漬け」について、師匠は「ルポ・老人病棟」などを通じて質的調査という形で取り上げてこられた。それから20年あまり。ようやく他国ではあるけれど、政府機関による調査として、抗精神病薬の乱用問題が量的にも明らかになってきた。さて、この問題が日本でもきちんと取り上げられるか、が今後の大きな論点になるだろう。